Blog

2025/05/31

30分のサンクチュアリ

遅ればせながらNetflixで『サンクチュアリ』を見ました。
面白かったなぁ。見終わってから四股を踏む日課が生まれるほどに。

伝統に対するアンチテーゼからスタートしながら、
相撲の持つ精神文化の核心に向かうこのお話。
相撲って、やっぱり面白いです。

精神文化なんて自分が言うと安っぽいし、
昨今の相撲界のニュースにほぼほぼついていけていないニワカが言うと、なんだか気恥ずかしいですが。

ただ、そんな自分にも相撲が日常にあった時代がありました。

小学生の頃は「巨人・大鵬・卵焼き」と謳われた高度経済成長期。
幕内の取組が始まる夕方は家に帰って必ず相撲中継を見ていました。

すみません…本当は若貴ブームですね。

スター力士とそれを取り巻くライバル関係。
個性派ぞろいの力士。もつれる優勝戦線。
武道を知らない子供もわかりやすく熱くなれるものが土俵にはありました。

高学年になって帰りが遅くなっても、三役や横綱が相撲を取ってる17:30頃には間に合って。

その時間帯は、近所のおっちゃんが田んぼに農薬を撒いてる、ちょっと灰色の時間。

九州場所の頃なんて周りはけっこう暗かった。
そんな時間にテレビの中から聞こえる呼出しの声。
体のぶつかり合う音。

30分くらいだけど、その時間は今の生活ではちょっと捻出できない時間。

黄昏時のあの時間はかなり贅沢な時間だったな。

中学生で部活が始まるとその時間は自然と無くなっていった。

『サンクチュアリ』効果もあり、取組をyoutubeで見たりもしてますが、
人生の中でいつかまたそういう贅沢な時間を持つ時がくればいいなと。

ハッケヨイ!

I finally got around to watching SANCTUARY on Netflix the other day.
It was so good,
I found myself doing SHIKO (sumo stomps)
and memories from my childhood came back.

TATAMI room at dusk. The voice of the yobidashi echoing from the TV.
I used to watch sumo.

It’s a time I can’t really make space for anymore.

But looking back,
it was a quiet kind of luxury.

Hakke-yoi!